黒騎兵: ジェシュフ&ワンツトの戦い(Battles of the Black Cavalry)

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3,000円(税込3,300円)

【ジェシュフの戦い】
ラドミシル・ビエルキを出発した第10騎兵旅団は1939年9月8日正午頃、コルブショバを経由してグウォグフ・マウォポルスキ及びジェシュフ地区に達した。兵站問題と補給消費が増えたため(道路は避難民で一杯だった)、旅団は深刻な燃料不足に陥っていた。ドイツ軍の攻撃が予想されたことから、旅団はジェシュフとルドナ・ビエルカ及びムルブナの村に陣を敷き、補給を開始した。

その間、アルフレート・フォン・フービキ率いるドイツ軍第4軽師団が、西と南からジェシュフを目指していた。師団はタルヌフ周辺でポーランド軍第24歩兵師団を潰走させると、9月8日朝、ビスウォク川に橋頭堡を築いてさらに東、サン川を目指すために前進を再開した。こうして午後、ジェシュフと渡河点をめぐる戦いが始まったのである。

【ワンツトの戦い】
9月8日、第10騎兵旅団はジェシュフで、ビスウォク川に架かる道路橋と鉄橋をドイツ第4軽師団の攻撃から守り抜いた。対戦車砲と野砲で強化された第24ウーラン連隊によってフービキの前進が遅滞させられたことにより、ジェシュフに対する総攻撃は翌日に延期されたのだった。マジェク大佐はワンツト〜プシェボルスキのルートでさらなる敵の遅滞を命じた。4個野砲中隊の支援を受けた騎兵がワンツトの防備を固めた。

同じ頃、フービキの第4軽師団は3つの部隊に分かれていた。追撃隊「ヴィチティル」(第9偵察連隊第1大隊長ヴィチティル中佐)はジェシュフ〜ワンツト〜マルコバのルートを退却するポーランド軍部隊を追撃してラディムノ付近でサン川に達する。第2の追撃隊「イーヴァント」(第10騎兵連隊第1大隊長イーヴァント少佐)は南からワンツトを迂回、同じようにラディムノ付近でサン川に達する。師団の残り(騎兵3個大隊と砲兵の一部、1個戦車大隊)は追撃隊による戦果を拡大する。

正午、追撃隊「ヴィチティル」はクラスネ村でホワイト・ウーランの最初の遅滞部隊と衝突する。ワンツトをめぐる戦いの始まりである。

【GBSUシリーズについて】
「Great Battles of Small Units(GBSU)」シリーズの一作。ダイスの代わりにトランプをランダマイザーとして用いており、主導権に焦点を当てているのが特徴です。『装甲擲弾兵(PG)』(エポック)シリーズを彷彿とさせます。

即ち、PGでは主導権側だけが自発的な射撃と突撃を行えるというアドバンテージがあり、あるターンに主導権を取ると次のターンに再び主導権を取る確率が10%低下します。ゲーム中盤で主導権を取る確率は拮抗しますが、それでも確率を無視して主導権を取り続けて嬉しい/苦しい展開が訪れたりして、その状況をどのように活かすか/脱するか、戦術指揮官として悶え苦しむのが楽しい作品です。

GBSUシリーズもこれによく似ていて、毎ターン主導権側だけがユニットをアクティベートできます。アクティベートできるのは1フォーメイションに所属する全ユニット、または異なるフォーメイションに属するユニット(及び砲兵射撃や航空攻撃)を選べますが、後者の場合は判定が必要です。

主導権はカードのスート(ハートやスペードなど)で表され、ゲーム開始時に攻勢側により多くのスートが割り当てられます。毎ターン、カードを1枚引き、そのスートが割り当てられた陣営が主導権を得ますが、そのスートは次のターンには敵の手に渡ることになります。PGほど極端なことは起こりませんが、GBSUも連続して主導権を得る確率があること、主導権を取ると、相手が主導権を得る確率が高まること、という点で次第に混沌としていく戦場を表現しています。

もう一つの美点は、カードを引いて何かを判定する際、デッキからランダムに引くのか、手札から任意の1枚を出すのかを選べるという点。手札は、戦場の霧の中で自分が確実に掴んでいる情報、計算できる戦力とでも言えるでしょうか。あるいは戦闘前に十分に準備された計画を表しているとも言えます。部隊運用の駆け引き(戦術的手腕)と、手札の使い方(作戦的手腕)が物を言う面白いシステムです。








コンポーネント:
  • ルールブック: A4判13ページ
  • マップ1枚(両面印刷)
  • 1/2インチ角駒シート1枚
  • シナリオ・カード一式
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