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『イタリア戦争の戦争術』ついに完訳!!
近世欧州軍事史備忘録別冊4: イタリア戦争の戦争術 第5章〜第8章
1,300円(税込1,430円)
10 ポイント還元
HAT25006
近世欧州軍事史備忘録別冊4: イタリア戦争の戦争術 第5章〜第8章
1,300円(税込1,430円)
10 ポイント還元
本のサイズ: A5
総ページ数: 140
2024冬コミC105にて初回頒布

本書はF.L.テイラー『イタリア戦争の戦争術』第5章から第8章までの翻訳と、訳者による会戦図集となります。

【翻訳】『イタリア戦争の戦争術』第5章〜第8章
近世欧州軍事史備忘録 別冊2及び別冊3に続いて、テイラーの『イタリア戦争の戦争術』の翻訳となります。 本書をもって『イタリア戦争の戦争術』の全訳となります。独立しているため、それぞれでお楽しみ頂けますが、もし宜しければ合わせて楽しんでもらえればと思います。

今回収録した内容は、各章題にあるとおり第5章が砲兵の発展、第6章が戦術の発展、第7章が築城術・攻城術の発展、そして第8章が軍事思想の発展となります。

まず第5章で扱う砲兵と第7章で扱う築城術・攻城術は、互いに深く関係しているため、あわせて読むべき内容となります。近年の研究の結果、幾つかの点で古い学説の記述になっていますが、本書の内容でも基礎的な点については十分であると考えています。本書の内容を基礎として、より深く勉強して頂ければと思います。

第6章で扱う戦術の発展においては、兵種毎に独立戦闘可能な単位で部隊を編成し協同連繋させる原則、即ち近代的な諸兵種連合の原則がどのように確立されたのかを知る上で非常に興味深い内容となります。おそらく本記述を読むことで、17世紀や18世紀の改革に集中しがちな本邦の近世ヨーロッパ軍事史への視点を改めて頂けると思います。

第8章で扱う軍事思想の発展においては、マキャヴェッリについての論考が章の白眉となっておりますが、それ以外にもルネサンス的な科学的思考がどのように当時の軍事著作に反映されて発展していったのかを知ることができます。これを機会に余り光が当たることのないルネサンスの成果を学んで頂ければと思います。

また原著には収録されていないイタリア戦争の会戦図を収録しました。収録したのは以下の会戦です。なおラヴェンナの戦いについては別冊2で原著に掲載されていた詳細図を収録しているため、今回の会戦図集では取り扱いませんでしたので、ご了承願います。
  • 1495年7月6日 フォルノーヴォの戦い
  • 1503年4月28日 チェリニョーラの戦い
  • 1509年5月14日 アニャデッロの戦い
  • 1513年6月6日 ノヴァラの戦い
  • 1515年9月13〜14日 マリニャーノの戦い
  • 1522年4月27日 ビコッカの戦い
  • 1525年2月23〜24日 パヴィアの戦い

これを機会にぜひ、イタリア戦争に興味を持って頂ければと思います。

著者のnoteより)