「Battles in the East」は共通ルールで東部戦線の戦いを再現するDecision Gamesの新シリーズです。共通ルールは『Panzergruppe Guderian』（1976）及びその派生ゲームをベースとしており、ターン・シークエンスは第1移動> 戦闘> 機械化移動フェイズとなっています。また移動フェイズ中にオーバーランも実行可能です。司令部の役割も強調され、軍／軍団司令部が「攻撃補給」下で補給範囲内にいるユニットだけがオーバーラン可能で、攻撃力もフルに使用できます。司令部が「一般補給」下になると、指揮下のユニットの攻撃力が低下するだけではなく、攻撃回数そのものも制限されます。

シリーズ第2弾は「Uman Pocket」と「Guderian's Last Blitzkrieg」の2作が収録されています。1941年の戦いなので、赤軍には多数の未経戦（アントライド）ユニットが登場します。本シリーズでは未経戦ユニットでも2ステップを持つことがあり（そして0戦力で即座に消滅することもあり）、思わぬ奮戦をしたり、あるいは戦線に穴が開いたりすることも。ドイツ軍は作戦的・戦術的優位を生かして、ソ連軍は数を生かして戦うことになるでしょう。


【日本語ルールブックの体裁】
レターサイズ20ページで印刷・製本されています（もちろんフルカラーです）。共通ルールが12ページ、各ゲームの専用ルールが2ページずつ、共通で使用する表（戦闘結果表と地形効果表）が2ページ収録されています。印刷済みルールブックに付されたQRコードからPDF版ルールブックにアクセスしていただけます。PDF版ルールブックが最新版になります。2023年9月時点でBoardGameGeekのフォーラム上で確認できた訂正と明確化を、気づいた範囲内で反映しました。