BG-0115

4,400円(税込4,840円)
40
ポイント還元
ご注意: 第2版は初版の訂正を反映しています。初版(バルジの戦い80年の銀色シールが貼付されています)をお持ちの方には正しいマップを郵送中です。詳しくはこちらをご参照ください。
参謀カード・システムを用いた「戦略級」バルジの戦い
2009年に発売され、その画期的なシステムが高く評価された『BULGE 20』が、15年の歳月を経て日本語版として蘇りました!!
ゲームは1944年のドイツ軍によるアルデンヌ攻勢をテーマとしていますが、プレイヤーはB軍集団司令官(ドイツ軍)または第12/21軍集団司令官(連合軍)として、戦略の立案・準備から開始します。ドイツ軍であれば、史実のように目標をアントワープに設定するのか、それも限定的な攻勢にして連合軍のスケジュールを遅らせることを目指すのか。連合軍なら、翌年の戦争計画も踏まえた上で、ドイツ軍の作戦に対処しなければなりません。
システムの核となるのは参謀(スタッフ)カード。参謀カードは米陸軍が用いているシステム同様にG-1(人事)、G-2(情報)、G-3(作戦)、G-4(後方)に分類され、これらを組み合わせて計画を立案・実行します。
システムは斬新ですがルールはシンプル。オリジナルのタイトルに「20」が冠されているように、マップ上で使用するユニット数は概ね20個以下で、プレイ時間も60分程度です。
この商品を購入する
参謀カード・システムを用いた「戦略級」バルジの戦い
2009年に発売され、その画期的なシステムが高く評価された『BULGE 20』が、15年の歳月を経て日本語版として蘇りました!!
ゲームは1944年のドイツ軍によるアルデンヌ攻勢をテーマとしていますが、プレイヤーはB軍集団司令官(ドイツ軍)または第12/21軍集団司令官(連合軍)として、戦略の立案・準備から開始します。ドイツ軍であれば、史実のように目標をアントワープに設定するのか、それも限定的な攻勢にして連合軍のスケジュールを遅らせることを目指すのか。連合軍なら、翌年の戦争計画も踏まえた上で、ドイツ軍の作戦に対処しなければなりません。
システムの核となるのは参謀(スタッフ)カード。参謀カードは米陸軍が用いているシステム同様にG-1(人事)、G-2(情報)、G-3(作戦)、G-4(後方)に分類され、これらを組み合わせて計画を立案・実行します。
システムは斬新ですがルールはシンプル。オリジナルのタイトルに「20」が冠されているように、マップ上で使用するユニット数は概ね20個以下で、プレイ時間も60分程度です。
クレジット: Bulge 20: The Ardennes Offensive / バルジの戦い: アルデンヌ攻勢 (2009 / 2024)
- デザイナー: Joseph Miranda
- パブリッシャー: Victory Point Gamesボンサイ・ゲームズ
- 日本語ルール: A5判16ページ
- A3判ボード: 1枚
- カウンター: 99個(15ミリ角)
- カード: 60枚
とはいえ、ルール量が少ないシンプルなゲームは、変化に乏しく、最適解にたどり着きやすいという欠点もあります。
これを補う一つの方法として、ある程度のランダム性を取り入れることが有効です。またこれは、リプレイアビリティを高めるという効果もあります。
本作は、駒数が極端に少なく(なにしろ、元ゲームは「20」を謳っているわけですから)、盤面も小ぶりです。しかし本作はデッキ構築要素を取り入れることでプレイする度に異なる展開を見せてくれます。つまりプレイヤー自身がそのターンに「なにをしたいか」を決定するわけですが、結果としてこれが揺らぎの効果として働きます。
そしてさらに、ドイツ軍に課される勝利条件が3パターンあり、この選択如何で当然展開がまた変わります。
本作の基本構造は「移動と戦闘」ですが、そのターンに使用するカードの選択(構築)こそがこのゲームの肝となります。
バルジの戦いらしく、ゲーム序盤はドイツ軍が選択できるカード枚数が多く、連合軍は少なめです。そして時間の経過とともにこれが逆転していきます。
したがって、ドイツ軍は序盤の優勢をどこまで生かせるか、そして勝利条件をどれだけ秘匿し、相手を出し抜けるかが重要となります。
一方、連合軍は序盤の苦しい時期をどうやり過ごし、いかに早くドイツ軍の目的を察知し、それに対して有効に対応するか。
このゲームは盤面の駒さばきとは無縁の、まさに心理的要素に比重を置いたバルジ(ミニ)ゲームの傑作といえます。