『風巻紅旗』は、1931年7月上旬から9月中旬まで中華ソビエト共和国（江西ソヴィエト）で行われた、第三次反包囲討伐戦をテーマにした2人用ウォーゲームです。1人が白軍（南京国民政府軍）を、もう1人が紅軍（中国共産党）を受け持ち、江西ソヴィエトの制圧を目指します。

ソリッドなゲーム手順を用いていますが、非対称な両軍の性質を再現するため、プレイヤー・ターン内の手順は両軍で異なっています。また紅軍は民兵が力の源泉になっており、白軍が江西ソヴィエトを制圧しない限り紅軍は簡単に弱体化しない仕組みとなっています。また国民政府軍も南京と広州とで対立があり、イベント・カードによってその構造が描かれています──満州事変が勃発するとゲームは終了します。

本作は第2判で、マップとカウンターのデザインが一新されています（初版デザインのカウンター・シートも同梱されています）。