『Skyhawk』はソリティアの空戦ゲームで、プレイヤーは1966年に行われたローリング・サンダー作戦に参加するA-4スカイホークのパイロットになります。母艦はUSS〈フランクリン・D・ルーズヴェルト〉。空爆を利用してホー・チ・ミンを交渉のテーブルに着かせたいジョンソン大統領は、作戦目標の選定から飛行ルート、さらに兵装に至るまで、民間の顧問に計画させました──海軍にも空軍にも決定権はありませんでした。大統領は軍が暴走してソ連や中国を刺激することを恐れたのです。スカイホークのパイロットであるあなたは、「ターゲティング・チューズデー」の決定に従い、与えられた目標の爆撃に向かいます。



ソリティア・ゲームですが「一人」ではありません。
目標を攻撃するまでに、北ベトナム軍の防空ゾーン──小火器、対空砲、SAM、そしてミグ戦闘機!!　を突破しなければなりませんが、頼りになる支援部隊がサポートしてくれます。対地攻撃からECMまで行えるイントルーダー、ミグ戦闘機から守ってくれるファントムにクルセーダー、サンダーチーフやスカイレイダーも登場します。
無事、目標に到達すれば爆弾やミサイル、ロケット、あるいは20ミリ機関砲を用いて標的破壊を目指します。
また選択ルールを用いることで、4機編隊の1機として飛行することも可能。さらに複数編隊を登場させ、パイロットや機体のローテーションを扱うモードも用意されており、キャンペーン・ゲームならではの楽しみを味わえます。



本作は重爆の機長になる『B-17』や『B-29』と異なり、プレイヤーが決断する要素が多いのも特徴です。
スカイホークは多数の兵装を搭載できるため、目標に対して複数回のアタック・ランを行えます。成果が十分でなければ2回目、3回目の攻撃を行うのか？　支援攻撃機のやりくりはどうするか？　ミグが襲ってきたら、兵装を投棄して機関砲で立ち向かうのか？　など、決断の連続です。編隊ルールが加わると、さらに悩ましい決断に──例えば、脱出したパイロットの救出支援のためにスカイホークを現場に残していくかどうか──迫られるでしょう。